仮設工事

仮設工事とは、現場で実際に行う作業を行う為に一時的に行う工事の事です。
仮設工事はさらに共通仮設工事直接仮設工事に分かれます。

○共通仮設工事
仮設工事の中で全ての工事に共通して使用されるものです。
例)仮囲い・・・ 工事現場と外部を仕切るための仮の囲いです。
         通行人など(第3者)を危険から守るためのものです。
仮設電気・水道・・・各工事を行う際、水や電気を使用する工程がありますので、現場に設置するものです。

小さな住宅の物件では、特に上のような仮設計画図を書くことはあまりありません。
仮設計画図は、本来は現場に入った誰が見てもどこにどのような施設があるかを確認するための図面であり、
小さな物件の場合は、事前に口頭で説明をすることで足りるためです。

○直接仮設工事
仮設工事の中で決められた工事のために行う、一時的な工事です。
例)外部足場・・建方工事や外壁工事・屋根工事を行う為建物の外部に足場といわれる仮設物を設置します。
水盛・遣方・・基礎工事を行う為に設置するものです。(下図参照)
墨出し・・・基礎や内装工事の前に、位置を示す墨で書かれた線や文字です。


水盛り・遣り方は、実際に建てる建物の位置を出すもので、とても大切なものです。
水盛りとは、あらかじめ決められた建物の基準の高さ(べンチマークといいます。
を出していくもので、水杭にポイントを移し、水貫の高さがその高さとなります。
遣り方とは、建物の壁や柱の芯を出すもので、あらかじめ建物の外に設置している
位置のポイントを水貫へ移し、そのポイントを糸で結びます。(水糸)
トランシットの説明はこちらから。