I 種と球根の違い・1
植物を育てる場合、種や球根を植え付けたり、あるいはもともとある苗の一部を利用して
増やしていく方法があります。
前者を種子繁殖、後者を栄養繁殖というそうです。
今回は、ガーデニングの始まりの部分、という意味もこめまして、種や球根の違いについてお話し
しようと思います。
・種
種、と一言で言ってもたくさんの種類があります。
ヒマワリやアサガオのように簡単に持つ事が出来る大きな種から
ハーブなどのように、土の中に混ざってしまったら分らなくなってしまうようなもの・・・
どの種も同じように管理をしていては、うまく芽が出てくれません。
そこで、種の大きさについてそれぞれの特徴を記してみました。
〜大きな種〜
アサガオや、ヒマワリ、スイートピーといった春に蒔く種は比較的大きなものが多いです。
これらは、土に割り箸などで穴をあけ、そこに種を落とし込む「点まき」が適しています。
深さはだいたい1cmくらいが良いでしょう。
〜中くらいの種〜
パンジーや、マリーゴールド、ネモフィラなど、1ミリ〜2ミリくらいの大きさの種の場合、
あまり深くに蒔くと、光が届かずに芽が出なくなってしまうことがあります。
こういった種は、指で種をちょっと押さえつけ軽くかぶせるか、
種を置いた後に、そのまま上から紙に載せた砂などをさっとまぶしてみてはどうでしょうか?
被せた厚さがバラバラになると、芽の出方もバラバラになってしまいますので
良く注意してくださいね。
〜小さな種〜
プリムラや忘れな草、ハーブの種といった1mmにも満たない種は非常に扱いが難しいです。
これらの種は、土の上にパラパラと蒔き(ばら蒔き)その後霧吹きでそっと水をかけましょう。
じょうろの水を流すと、種がそのまま土の中に流れ込んでしまう可能性がありますので、
注意が必要です。
さらにその後は、ラップで水が蒸発してしまわないように保護をしてあげます。
忘れな草のように光を嫌う種(嫌光性種子)の場合は、新聞紙で光が当たらないように
してあげますが、殆どの植物の種は、光が必要な種ですので、ラップで光が当たるようにしないと
発芽の状態が思わしくない事があったりします。
小さな種ほど芽も小さく、扱いが難しいので丁寧に扱ってあげて下さいね。
ほんとに小さな種でも、1年〜2年と経っていくとすごく立派な植物に成長をしてくれる事でしょう。