J 種と球根の違い・2

・球根

球根は、形などによっていくつか分類されます。

種類
特徴

鱗茎地下茎と葉が大きくなったもの スイセン・チューリップ・ヒアシンス・ユリ
タマネギ
球茎地下茎が大きくなったもの クロッカス・フリージア
サトイモ・クワイ
塊茎茎が大きくなって塊になったもの アネモネ・シクラメン
ジャガイモ・ショウガ・こんにゃく
根茎地下茎が大きくなって塊になったもの カンナ・スズラン・アイリス
ハス
塊根根が大きくなって塊になったもの ダリア・ラナンキュラス
サツマイモ・ダイコン

こうやってみてみると、同じ種類の植物でも違った種類の球根であったりするようです。
アネモネとラナンキュラスは同じキンポウゲ科のものなのですが、仕組みが違うようです。

この中で、一番分りやすいのが「鱗茎」のものでしょう。
タマネギを想像すれば良く分ると思いますが、いくつもの皮(葉)が重なり合って真ん中に芽があります。

種と球根を比べると、比較的球根のほうが成長はしやすいです。
もちろん、大きいので管理がしやすいというのもあるのですが、球根にはもともと
ある程度の養分が詰まっておりますので、土がなくても育てる事が出来ます。
クロッカスやヒアシンスで出来る「水栽培」がその例にあたります。

ただし、水栽培で育てた場合は、花が咲いた後は非常に弱くなってしまいますので、
土の中に埋めて十分球根に養分を与え休ませなければなりません。

また、養分がもともとあるのを象徴するかのように、植えなかった球根から芽が出てたりすることが
ありますが、こうなってしまうと成長具合が悪くなりますので、すぐに植えてしまうか、そのまま処分してしまいましょう。
もったいないかもしれませんが、そのまますると腐ってしまいますので・・・

また、球根草の大きな特徴のひとつとして、花の咲き方があります。

普通、種で育てる植物は、枝の分かれ目などから花芽が出来て花が咲きますが、
球根草の多くは、もともと球根に花芽があってある程度の時期が経過すると花芽が出てきます。

しかし、その分寒さに当てないと花芽が出来ない種類のものがあったりと、
多少難しいものもあるようです。

しかし、鮮やかな花を咲かせるのは球根草が多いですよね。

春は種まきから、冬は球根草で、こんな分け方も悪くはないと思いますよ♪