〜その3〜善意と悪意

 善意、悪意というと、良い人・悪い人というイメージがありますよね?
善意の募金とか、悪意ある行動とか・・・

民法の場合は、そういう意味ではなく、以下のようになっています。

善意・・・ある事柄の事実を知らない人
悪意・・・ある事柄の事実を知っている人

つまり・・・ある事実について、知ってるかどうかというのが問題に
なります。

例えば・・・

まんぼー
ぺんちゃん
うさっぴ
3人(?)がいたとします。
ね〜ぺんちゃん、そのつぼ
きれいだねぇ〜
へへ〜良いでしょう〜
ねぇ・・・それ貰えないかな〜
じゃあ、まんぼーの持ってる
そのジュースと交換ね。
え?いいの〜
やった〜! はい。ジュース。
つぼは・・・実は、うさっぴの持ち物だったの
ですが、ペンちゃんはまんぼーにあげてしまいました・・・
これ、ペン、あのつぼは、どこへ
やった?
えっと〜・・・まんぼーにあげたけど・・・
なんと!!あのつぼは・・・大切なものなんじゃ!
今すぐ取り返してこい!!

この場合・・・まんぼーは、うさっぴにつぼを返さないといけないのでしょうか?

答えは・・・返さなくても良いです。

まんぼーは、つぼがうさっぴのものだとは知らず(善意)
ペンちゃんのものだと信じ、ジュースと交換しました。

つまり、これは、まんぼーとペンちゃんの交換契約である為、
まんぼーは、保護されます。

この場合は・・・ペンちゃんが、うさっぴにその代金を補償する事になります。

もちろん、まんぼーが、うさっぴのだという事を知っていて、交換した場合は
保護されません。

善意と悪意は、これからのお話を進めていく上で重要な事ですので、
しっかり覚えておきましょう〜