〜その5〜意思表示A「心裡留保」

 心裡留保・・・「しんりりゅうほ」と言います。
裡とは、裏・うち、中、という意味があり、
心の裏を留めておく、といった感じでしょう。

つまり、いわゆるウソ、心にもない事を言う事を「心裡留保」と言います。

例えば・・・

まうちゅ
たねっこ
この二人(?)の会話で・・・
おいしそうな芽だねぇ〜
良いでしょう〜♪
大切に育ててるんだよ〜
ねぇ・・・ちょうだい♪
ええっ(^^;
そ・・・それは・・・
おねがぁ〜い♪
じゃあ・・・来週までに、10万円
用意してくれたらあげるよ。
じゅ・・・10万円はちょっと・・・
それから・・・1週間後・・・
ねね、見てよ!!
ほら、10万円!
何とか都合したよ!!
う・・・ウソだぁ〜!
まさか、ほんとに10万円持ってくる
なんて思ってもいなかったよ!

絶対売らないから!!!

これが、いわゆる心裡留保です。
たねっこは、まうちゅが、まさか10万円なんて持ってこないだろう。
って思っていた事・・・この部分ですね。

心裡留保に対する善意のものは、保護されます。
まうちゅは、10万円持ってくれば売ってもらえるというのを
信じてたわけですから、そして、10万円で買うという契約を行っている
ので、たねっこは芽を売らなければなりません。


ちょっと例えが・・・(^_^;)
ですけど・・・

心裡留保の相手方(つまり上で言えばまうちゅ)が、最初から相手が
ウソを言っているという事を知ってて契約した場合、
それは無効となります。