←三脚(台)
〜トランシットの使い方〜(つづき)
トランシットの水平と、下のポイントにぴったり据え付けが完了しましたら、いよいよ確認の作業に移ります。
線の延長をだすのか、90度を出すのか、反対側への延長線を出すのかで多少の操作に変化はありますが、
基本は同じです。
望遠レンズをのぞくと、上のような感じで見えます。
真中の十字の線に1番目の目標を合わせます。望遠レンズの上には、目安としての目標ピンがついていますので、
それを見て大体合わせてからレンズをのぞくと早く合わせられます。
上のトランシットの写真では見えませんが、上下の固定および微調整のねじが横についていますので、それを利用して上下を、
左右の移動および微調整は、液晶画面の横についているねじで行います。
目標が定まりましたら、固定ねじがちゃんと働いているのを確認した後、操作パネルのスイッチを入れます。
すると液晶画面に「00゜00′00″」と言う表示が出ます。
これが角度になるのです。
あとは、任意の角度に固定ねじを緩めて合わせたあと、望遠レンズをのぞいて目標の場所にしるしをつけるなり
するわけです。
実際に現場で使用する目的としては、建物の敷地の位置の確認や、上で説明したような90度(矩)を出す作業などに
使用されます。後に説明致します墨出しにはなくてはならない機械であったりもしますし、
鉄骨建方の建て入れ(垂直の確認)等にも使用しますので、現場管理を行う上では必ず使いこなせないといけない
機械の一つであったりもするのでした・・・。