A:種蒔きの注意点

種を購入し、種蒔きの時期を迎えると、いよいよ種蒔きの開始です。
しかし、種蒔きをする時、ただ植えれば良いかと言うとそうではありません。
ここでは、種を蒔く時に注意する事を挙げています。

@:発芽温度
発芽温度は種が発芽するのに適した気温の事です。
この気温より大幅にずれると(特に気温が低いと)種が発芽しない事も
しばしばあります。植物によって発芽温度は変わってくるので、
良く調べて種を蒔きましょう。

A:好光性と嫌光性
種には好光性種子(こうこうせいしゅし)と嫌光性種子(けんこうせいしゅし)
というふうに分かれています。字の通り発芽に光が必要かどうかの種類なのですが
種蒔きの植物のうち殆どが好光性種子になります。わすれなぐさなどの嫌光性種子は
蒔いた後、日陰で発芽させます。

B:種の大きさと蒔き方
植物の種の形は様々なものがあります。
ヒマワリやアサガオのように大きなものから、ペチュニアやつりがねそうのように
ペンシルの芯より小さなものまで色々です。
大きい種は基本的に1cm位の深さまで植えます。
小さな種はばら蒔きにしますが、種が1ヶ所に集中しないように
均一に蒔きます。また、種を蒔いた後はたっぷりと水をあげましょう。

小さい種の場合は、水を一気に与えると土の中に流れてしまう可能性が
あるので、霧吹きなどで与えるのが良いです。
また、種蒔き後乾燥しやすいので発芽までラップを掛けておくと良いです。
ただし、ラップには風が通るように穴をあけるか、容器に隙間を空けておきます。
そうしないと、昼の暑い日ざしで高熱で蒸れてしまうからです。

C:球根の植えつけ
球根の植えつけ位置は、植物によって変わってきますが、一般的には
球根の大きさの3倍の深さと言われています。
ただし、鉢植えの場合は深く植えると根張りのスペースがなくなってしまうので
ちょっと浅めに植えつけましょう。

また、球根や硬い種を植えるときは植付けの一晩前から水につけておく
発芽率が良くなります。

球根の植えつけは、球根を見て芽が出ているほうを上に植えます。
殆どの球根が尖っているほうが上向きなんですが、
アネモネは尖っているほうが下向きになるので気を付けてください。

F連作に気をつけます
フリージアやスイートピー等は、同じところで連続して植えると連作障害
を起こしてしまう事があります。基本的に、同じ植物を同じ鉢に植える事は
余り良い事ではありませんので、気を付けてください。
連作に注意する花は、鉢花図鑑の各花の紹介の部分に
載せてありますので、ご参考にどうぞ。